FX入門〜初心者の規範はファンダメンタルズ、テクニカル、行動心理学!
FXではファンダメンタルズもテクニカルもどちらも重要!
今回の「今井雅人流初心者向けFX入門・始め方と口座比較」講義は、FXの規範についてです。入門者や初心者、初心者を脱したいと思われている方は是非頭に入れておいてください。
テクニカルも学びなさいというと、ファンダメンタルズ派からは、「あんなものはオカルトだ」などという批判を受けることがあります。ファンダメンタルズ派かテクニカル派かで議論が分かれますが、双方を比較した結果、私はその両方が大事だと考えています。
ファンダメンタルズ一本やりでもなければ、テクニカルを妄信しているわけでもない。為替取引では両方が使えてこそ、強さを発揮することができます。
私の経験から話をしますと、シカゴでテクニカルを勉強し、それを駆使して為替相場の動きがわかるようになった(そういう気がしていた)ころは、「世の中で何が起きているのかはわからなくても、相場どうなるのかは見える」などと嘯いていたものです。それほどまでに、チャートしか見ていなかったのです。
ところが、日本に帰国して為替相場の動向について入門者や初心者を中心とする投資家の面前で話す機会が増えた際には、やはり「チャートがこうなっているから上がる」というだけでは、どうにも説明できずに困りました。
さらに投資家の行動心理も合わせると、相場の行動が全て説明できる!
そこで、チャートだけではなく、まずはファンダメンタルズ、さらにはマーケットに参加している投資家の行動心理なども合わせて説明するように心がけたのです。すると、不思議なことに、これらすべてがうまく融合するようになってきたのです。
つまり、ファンダメンタルズだけでなくテクニカルでも買いのサインが出れば、「確信をもって」買いにいけるのです。その結果、大きなリターンも狙えるようになりました。
当然のことですが、シングルよりダブルが強いのです。ファンダメンタルズ一辺倒、テクニカル一辺倒ではなく、その両者をうまく使いこなす。両方で同じサインが出たときには、自分自身の経験上、8割の確率で見通しが当たります。
FX入門者やFX初心者の方は、FXの失敗しない始め方の方程式の一つとして、是非実践してください!
これはプロの為替ディーラーだからできたことで、一般の個人投資家には無理だという話ではありません。基本的には、どなたにでもできます。テクニカルとファンダメンタルズの両方を使いこなすことが、大事なのです。
さらに、日々為替マーケットをウォッチすることにより、市場の参加者であるさまざまな投資家がいま何を考えて、どういう行動を取ろうとしているのかを想像するのです。
この3つの手法を何度も繰り返し、経験を積んでいくことが、為替(FX)相場で勝利するための必須条件と言っても過言ではありません。FX入門者の方も初心者の方も、可能ならば、テクニカル、ファンダメンタルズ、行動心理学(行動経済学)のトリプルで勝負をするのです!!!
松田遼司の解説
この第1章5番目の記事で今井先生は、ファンダメンタルズ分析もチャート分析もどちらも重要だと述べています。当然といえば当然なのですが、今井先生のように両方に長けている方は多くはありません。
両方重要視しているつもりでも、ファンダメンタルズが弱ければそこで間違えた判断をしてしまいます。チャート分析が得意でなければ、プロや上級者が見逃さないサインを見逃すことになってしまいます。
もちろん、両方が重要だと認識し、このサイトや他の元プロディーラーの本で勉強することは必要です。しかし、何冊も本を読み、数年の経験を積んだとしても、今井先生との差は埋まらないでしょう。残念ながら才能が異なるからです。
そこで、ご自分の弱い部分は他者から補ってもらう必要があるわけです。テクニカルが弱い方はテクニカルのシグナルについて発信している元プロのメルマガやFX会社などに掲載しているコラムを読むことをルーティーンにするのです。ファンダメンタルズに自信がなければ、それを解説してくれるメルマガやコラムを欠かさずチェックするのです。
そして、いちばん重要なのは、行動心理学だということです。例えば4月末に日銀がYCCを0.5%まで柔軟化と噂が流れていたが0.25%にとどめた後に米ドル円が130円を超えて急騰しました。チャートで見ても明らかに買われすぎ、ファンダメンタルズからも織り込み済みであっても、勢いで上昇していました。こうした際は逆指値などのショートを飲み込むので勢いが加速化されていることもありますが、基本は上がるから買う、買うから上がるという行動心理でしか説明できないわけです。
そういうわけで、ファンダメンタルズ、テクニカルではご自分の弱点を補った上で、行動心理学も加えた3つで勝負すれば利益は自然に増えてくるわけです。
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