FX初心者向け入門・始め方と口座比較

CTA/商品取引アドバイザー

ヘッジファンドの一種で、英語のCommodity Trading Advisorの略です。直訳すると商品取引アドバイザーとなり、元々は穀物や原油、貴金属など商品先物専門の運用業者でしたが、現在では運用先の幅を広げ、商品だけでなく、株式、債券、FXなども扱っています

 

MITなど理数系一流大学出身の“天才”が、統計学や金融工学に基づき、独自に開発した自動売買プログラムに基づいて、24時間365日休まずに売買を行う、いわゆるアルゴリズム取引を行なっています

 

彼ら数字の専門家が、過去の価格の動きから株式や為替(FX)市場の癖のようなある一定のトレンドを見つけ出し、そのトレンドに応じた投資を行い、収益をあげるわけです。したがって、投資手法は、トレンドフォロー型(順張り)が基本です。

 

CTAが注目されるきかっけとなったのが、2008年のリーマン・ショックです。当初はアメリカのローカルな問題と捉えられていましたが世界金融危機に発展、日経平均がわずか1ヶ月で半値以下、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500は2008年通年で前年比37%も下落、それまで大きな利益をあげ続けてきたヘッジファンドも軒並み大きな損失を計上しました。

 

しかし、こうした環境下で、バークレイズ・インデックス(Barclay Discretionary Traders Index)のようなCTAによる指数は、10%以上も上昇しました。人間の手を介さず、自動売買プログラムによったCTAのアルゴリズム取引手法が、リーマン・ショックのようなマーケットがパニックを起こしていた状況では有効だった、ということです。

 

その後、CTAの運用額は増え続け、2011年には約3兆5千億円(320億ドル、バークレイズ調べ)だったのが、2014年には約21兆円(1900億ドル、ユーレカヘッジ調べ)と急成長を続けています。マーケットでも最も注目される存在となっています。

 

チャート上の分岐点であり、機関投資家などの大口注文が並んでいるポイントに向けての仕掛けが行われます。騙しフラッシュクラッシュを引き起こしますので、FX入門者や初心者の方は、特にポジションが偏っている時にはCTAによる仕掛けに注意しましょう

 

2021年はフラッシュクラシュも起こらず、だましなどもあまり目にしません。CTAに関するニュースも聞かなくなりました。これは一時的な現象なのでしょうか?

 

用語集へ戻る

 

当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。

 

記事のSNSでの拡散へのご協力、よろしくお願い致します!

Weblivre.inc
株式会社ウェブリーブル