SQ/特別清算指数
一般的にはシンガポールエアラインを指しますが、投資の世界では特別清算指数のことです。英語のspecial quotation(スペシャル・クオーテーション)の頭字語です。
日経225やTOPIXなどの株価指数先物取引やプットまたはロングの株価指数のオプション取引には限月というポジションを維持できる最終月が決められています。限月は毎月ありますが、3月、6月、9月、12月が限月のものが取引が大きく、このメジャー限月のSQ取引が主流となっています。
この限月の最終取引日の翌日がSQ算出日であり、日本では毎月第2金曜日、米国では第3金曜日となっています。この日のSQ算出日午前中に売り、買いに関わらずポジションが全て自動決済が行われます。このSQ算出日に算出された決済価格がSQです。
SQではポジションが自動的に決済されるため買い戻し、売り戻しを自分でする必要がありません。そのため、売り方はSQ算出日に向けてできる限り売りを浴びせて株価を下げようとします。買い方は逆に買い浴びせをします。このためSQ算出日の直前の火曜から木曜は相場が荒れやすくなるというアノマリーがあります。
2018年10月12日がSQだったわけですが、その直前の10月10日に日経平均は暴落しました。まさにこのアノマリーが当てはまったわけです。相場が上か下かどちらかの方向にトレンドがある場合はヘッジファンドなどの短期筋は月初から売り浴びせや買い浴びせを行う傾向があるようです。
つまり日本ではSQ通過後の月の後半は株価は上昇しやすく、SQが近づく月の前半は下落しやすくなるアノマリーがあるということです。米国では第3金曜日がSQなので、月末は上昇しやすい、月半ばが下落しやすいというこになります。CFD取引を行っている入門者や初心者の方は、このアノマリーは覚えておいたほうがいいでしょう。
こうしたトレンド相場に乗るのも株価指数先物取引においては一つの戦略となるでしょう。また、日経が崩れると米ドル/円も通常は下がるわけですからFXにも適用できる場合もあります。
FX入門者や初心者の方は、SQの週は株価だけでなくFXにも影響が出ることがよくあるので気をつけるようにしてください。
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