休むも相場
英語にはこうした表現はありません。元々、日本の株式の世界で使われていた相場格言です。相場の世界にまで様々な格言があるのですから、日本語の方が英語と比べて表現が多彩であることに気づかされますよね。
現在ではポジポジ病と呼ばれているようですが、四六時中売買を繰り返していると、常にポジションを持っていることとなり、相場の見方が主観的となってしまいます。そのため、相場から一歩引いた位置から客観的に相場を見る必要があるので、ポジションを持たない時期も持ちなさいという意味です。
また、儲けた時はもっと儲けてやろうとなり、損した時は損を取り戻さねばと思うのが人の性です。その結果だらだらと取引を続けているうちに、相場観を見失ってしまい、大きな損失につながります。
さらに、常にポジションを持っていると精神的に疲れてしまい判断ミスにつながることが多いです。しかも、もみ合い相場ですと、どちらに動くかが読みづらいので尚更です。
今井先生も語られているように、「本当に勝てると思ったときだけ勝負しなさい」という戒めの金言です。
FX入門者と初心者の方はまずこの「休むも相場」を身につけることが必勝方程式の絶対条件です。特に最初のうちは「もみ合い相場では休むも相場」を心がけると良いかもしれませんね。
FXでは取引から退場させられないことが最も大切なので、本当に勝てるときだけ勝負するべきなので。また、常にポジションを持たねばならないインターバンクディーラと異なり、個人投資家はその必要がないのですから、その利点を生かさない手はないですよね?
特に相場が閑散となりボラティリティが大きくなり新年、ゴールデンウィーク、お盆休みにはポジションを手仕舞うべきです。海外のディーラが休暇に入り、やはりヘッジファンドに狙われるイースター、サンクスギビング、クリスマス前にノーポジにしましょう!
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