ウォール街/ウォールストリート
英語ではWall Street(ウォール・ストリート)、日本語でもそのままウォール・ストリートと呼ばれることもあります。
正確にはアメリカのニューヨークの中心であるマンハッタン島の南端に近いロウワー・マンハッタンに位置する一つの通りのことですが、通常はその周辺地域を含むロンドンのシティと並ぶ世界金融の中心地を指します。
ニューヨーク証券取引所、ニューヨーク連銀を筆頭に、世界中の金融機関が拠点を構えています。世界中の金融マンの憧れの場所といってもいいでしょう。なぜボストンではなくニューヨークにウォール街があるのかというと、ニューアムステルダムと呼ばれていた時代のオランダ東インド会社に出資していたユダヤ人が、ユダヤ教に厳しいボストンではなく、ニューヨークに集まっていたことに起因します。
キリスト教では金利を取ることを禁止していたので、銀行業は中世・近世ではユダヤ人が独占していました。シェークスピアの「ヴェニスの商人」にでてくるシャーロックが良い例です。その後保険業などに事業を拡大しドイツにおいて成功を収めたドイツ系ユダヤ人が1848年の3月革命後に多く移民したことが直接的な要因となりました。最も成功を収めているゴールドマン・サックスを始め、リーマンショックで知られるリーマン・ブラザーズ、現在はシティ・バンクとなっているソロモン・ブラザーズなど、ほとんどの投資銀行はユダヤ系です。
ウォール街には、ブル・マーケットの象徴であり、メリルリンチの社章にもなっている雄牛「チャージング・ブル」の銅像もあります。「自由の女神」像行きのフェリーが出港する「バッテリー・パーク」もすぐそばです。ニューヨークを訪れた際は是非訪れてみてください。
ウォール街は映画でも、1987年の名匠オリバー・ストーン監督によるマイケル・ダグラス主演の「ウォール街」とその続編の2010年の「ウォール・ストリート」や2013年のマーティン・・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオ主演という名コンビによる「ウルフ・オブ・ウォールストリート」などで取り上げられているので、興味のある方はどうぞ!
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