アノマリー
英語ではanomaly(アノマリー)です。aが名詞形につくのは反対のという意味です。例えばatypical Japaneseというと普通ではない、典型的ではない日本人という意味になります。発音はエーティピカルですので、普通の日本人の方は自分を紹介する時にはa typical Japaneseなのでaをアと発音しましょうエイと発音するとatypicalとなり、逆の意味になってしまいます!
nomal(ノーマル)は日本語にもなっているように普通の、正常のという意味ですから、anomalyは例外の、異常なという意味になりますのことです。そこから転じて、既存の法則や理論からは説明できない異常な事象や超常現象を指すようになりました。
行動経済学では、ここから、科学的根拠はないのだが、なぜか人間の行動心理により実際によく起きる季節性のある経験則のことをいいます。
株式市場では多くの格言があります。アメリカでは5月に売れという”sell in May(セル・イン・メイ)”、日本では2月初頭が高く3月が安いという「節分天井彼岸底な」どがあるので、万国共通のようですね。決算による売却で12月が底で1月に株価が上昇するアメリカの”January effect(ジャニュアリー・エフェクト)”と、日本の4月からの「新年度買い」もこれに含まれるでしょう。
また、日本の株式市場では毎月、特に限月である3月、6月、9月、12月の第2週金曜日にあたるSQまでの月初は安く、その後月末までは高く、SQの週は、特に水曜と木曜は相場が荒れるとも言われています。
FXでは、やはりGWやお盆休みに短期筋に狙われて円高になるという印象が一番強いですよね。五十日やロンドンフィックスなどもアノマリーとして個人投資家にも活用されています。今井先生が書かれていた満月の夜は相場が荒れるというようなアストロロジーに基づくものや、最近はジブリの呪いも有名なようです。
FX入門者や初心者の方もぜひとも覚えておくべき専門用語の一つです。できるだけ多くのアノマリーをメモしながら自己の体験に基づいてそれぞれのアノマリーがどれだけ信用できるかなどの分析をされてはいかがでしょうか?
当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。