FX初心者向け入門・始め方と口座比較

塩漬け

スーパーに行くとよく見かける魚の塩漬けやコンビーフなど。腐敗しやすい魚介や肉類を塩に漬けて長期保存できるようにした古来から存在する生活の知恵です。

 

これが転じて、日本の株式市場で使われるようになりました。持ち株が最初の取得価格より大幅に値が下がったために売るに売れない状態を言います。売却をしないと実損は出ずに含み損の状態であるために、値が上がるまで辛抱して待つ投資家が多いです。

 

英語ではsalted stock(ソルテッド・ストック)というと書いてあるサイトがありましたが、もちろん直訳しただけであり、間違っています。Lock-up stock(ロックアップ・ストック)だというサイトもありましたが、これはIPO後に一定期間売れない状態の株を指しますので、これも違います。どうも日本でしか通用しない言葉のようです。

 

まさに鮭の塩漬け状態です。この言葉を考えた人も非常にセンスがある人ですよね、株式投資の経験のない主婦(主夫)でもすぐ理解できそうです。数年も持ち続けることは普通であり、最長でも数ヶ月しかホールドしないFXでは禁じ手です。FX入門者や初心者の方は、肝に命じていてください。

 

トルコリラや南アフリカランドなどの高金利通貨を買って塩漬けになっている方もいるかもしれませんが、今井先生の研究では南アフリカランドをかつて10年間ホールドしていたケースではスワップポイントにより為替差損が打ち消され、収益はプラスになったとのことです。

 

週足などのチャートでの安値、例えばトルコリラでは2019年のGWのフラッシュクラシュでつけた17.5円などに指値をしておくという手はありだと思います。実際筆者は2019年のお盆休みに指値を入れておいた17.7円でトルコリラを仕込むことができました。怖いので10年どころは2ヶ月で利確しましたが。

 

来年からは先進国でテーパリングが終了し、利上げが確実視されています。テーパリングの噂が出た2021年5月から高金利通貨が下落していましたが、オミクロン変異株の登場で下げ止まりました。2022年は金余りが解消され、先進国への資金が戻るはずなのでまだ下落が続くでしょう。戻り売りで塩漬けはありかもしれないですね。トルコリラの場合は大統領の方針転換など事態の変更があれば少額だけ買って塩漬けでしょう。

 

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