IMF/国際通貨基金
英語のInternational Monetary Fund（インターナショナル・マネタリー・ファンド）の頭字語です。1944年のブレトン・ウッズ会議で設立が決定され、1947年に業務を開始した国際機関です。国際金融と為替市場の安定を目的に創立されました。本部はアメリカの首都であるワシントンD.C.にあります。2018年現在加盟国は180カ国以上に及びます。
加盟国の出資割り当て金を原資（日本はアメリカに次ぎ、第二位の拠出国となっています）として、財政収支が異常なほど悪化した主にエマージング市場国に融資を行うことで、国際金融の安定化をはかるわけです。具体的には融資された国の雇用と所得の増大、貿易の促進、為替の安定です。
1997年のアジア通貨危機や2010年のギリシャ危機などで大きな役割を果たしました。2018年にはアルゼンチンがIMFに500億ドルの融資の前倒しを頼んだのは記憶に新しい所です。
また、毎年世界経済の見通しについて発表します。2021年10月の予測では、パンデミックの中での回復が続き、世界経済は2021年は5.9%、2022年は4.9%の成長が見込まれています。供給網の混乱で2021年は0.1％下方修正されています。2020年の新型コロナの影響でマイナス成長となった世界経済は今年は昨年と比べると回復したが、来年は成長が弱まるということです。
欧州では再び新型コロナウイルスが猛威を奮っており、来年の成長率も下方修正されるかもしれません。FX入門者や初心者の方も、このIMFの成長率予測は、きにかけるべきでしょう。特に地域別の成長率は各国の為替レートに影響しますので、重要です。
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