コアポジション
英語のcore(コア)は核という意味です。そこから転じて、FXではスイングトレードにおいて核となる過半数以上のポジションのことを指します。
例えば米ドル/円を110円で10万通貨を買いでエントリーしたとします。ファンダメンタルズや中期のレジスタンスラインなどから113円40銭をエグジットポイントと定めたとします。しかし、相場は112円の短期のレジスタンスラインに跳ね返され、110円から112円のレンジ相場となり、なかなか112円を抜けなくなりました。
こうした時に111円90銭などで3万通貨を手仕舞い、この3万通貨は短期で回すことにしました。7万通貨がそのままロングポジションとして残りました。
このように中核となる、過半数より多いポジションのことを指します。
FX上級者になると、必ずこのコアポジションで中期の数百pipsの大きな儲けを狙いながら、残りのポジションでデイトレードも混ぜながら小さな儲けを積み重ねていく戦略を取るそうです。
トレンド相場で1度かせいぜい2度のエントリーしかしない方が多数だが、それはアマチュアだという解説も目にしました。押し目で一度クローズしたポジションを再度とったり、アベノミクスのような分かりやすいブル市場の際にはピラミディングで対応するのがプロだということなのでしょう。
例えば2021年11月時点ではインフレが実は一時的でなく来年には利上げが始まるが、FEDやECBなど各国の中央銀行が執拗に一時的だと繰り返し、BOEが利上げを見送った環境では、短期ではリスクオフとなる。そのため、中長期の見通しは利上げなのでコアポジションとしてはロングを維持しながが、短期ではショートとしてデイトレードを繰り返すことで収益の悪化を防ぐのです。
しかし、同じ口座でこの中長期のロングと短期のショートを持っていると、どうしても短期でのロングの含み損が気になってしまいます。そのため、コアポジション用のメイン口座と短期のデイトレ用のサブ口座を使い分けているのが脱初心者である中上級者やプロなのです。
FX入門者や初心者の方にとって、このコアポジションの使い方を身につけることが、「ABSの今井雅人によるFX初心者のための入門・始め方と口座比較」の重要な公式の一つだと覚えておいてください!
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