サンクスギビング/感謝祭
英語ではThanksgiving Day(サンクスギビング・デイ)です。日本では感謝祭とも呼ばれます。
七面鳥(Turkey)を食すのが恒例となっており、Turkey Day(ターキー・デイ)とも呼ばれます。メイフラワー号でイギリスから最初にアメリカ大陸に移住した清教徒が始めたといわれるアメリカとカナダの祝日であり、実はヨーロッパには存在しません。旅行をしたり、家族が集ったりするイースターが、ヨーロッパでは新大陸でのサンクスギビングに近いイメージでしょうか?
ただし、アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日と異なっているのでご注意を。
元々は収穫祭で神に感謝する宗教的な行事でしたが、現在のアメリカでは家族や友人が一同に集まる1年で最も重要な家族行事となっています。翌日の金曜日は公式の祝日ではありませんが通常は休日となり週末と合わせて4連休となるので、広大なアメリカ各地に散らばった家族も集まりやすくなるわけです。
この金曜日は「ブラック・フライデー」と呼ばれ、この日からクリスマスにかけてのバーゲンセールが開始され、家族へのプレゼントを安く手に入れようとする人々でデパートやショッピングモールが1年で最も混雑する日といわれています。ニューヨークのデパートの「メイシー」では毎年恒例の大型バルーンによるパレードが行われます。筆者も見学したことがありますが、「スパイダーマン」などのキャラクターをあしらったバルーンが大通りを行進していく様は壮観です。近年はニンテンドーのおかげで、「ピカチュウ」など日本初のキャラクターも登場しているようです。
最近はアマゾンなどのネットでの買い物が増え、混雑は緩和されつつあるようです。そちらは翌週の月曜から開催されるため「サイバー・マンディ」と呼ばれています。そして、このサンクスギビングが終わると、人々の気持ちはクリスマスへと向かい、クリスマスツリーの飾り付けが行われます。
そういうわけで、この時期には為替(FX)ディーラーでさえ必ず休日を取り、その前にポジションを閉じるのでマーケットがそれまでと反対の動きをすることになります。大きな損失に繋がる可能性があるので、FX入門・初心者の方は忘れないようにしましょう!週末同様、いやそれ以上に、最初のうちはポジションを持ち越さないで必ず閉じるようにしましょう。
実際、2021年11月23日には新型変異株が南アフリカで発見とのニュースが流れると日経平均が800円も下落、為替市場でも米ドル/円が115円台から113円台に急落するなど、大きく動きました。高値圏で留まっていた株価の利益確定売りにロングが溜まっている中をファンドが仕掛けたのでしょう。もちろん、新型コロナウイルスの再流行で景気が下落し、利上げが遠のくという解釈もできますが。
とにかく、プロのディーラーでも感謝祭前にはポジションを手仕舞うのですから、入門者や初心者の方はましていわんやでしょう!
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