IMM先物ポジション/CFTC

本文記事第1章の今井先生のシカゴ赴任時代の話に登場する農産物から石油、貴金属、金融商品まであらゆるものを扱うシカゴのマーカンタイル先物取引市場。1898年設立の全米最大の先物市場です。この一部門がIMMで、International Monetary Market（インターナショナル・マネタリー・マーケット）の頭字語です。通貨と金利の先物とオプションを扱っています。通貨先物ポジションはまさにその名前の通り、通貨先物のポジションを表しています。

CFTCはそのIMMを統括するアメリカの政府組織で、英語のU.S. Commodity Futures Trading Commission（ユーエス・コモディティ。フューチャーズ・トレーディング・コミッション）の頭字語です。日本語では米国商品先物取引委員会と呼ばれていて、1974年に設立されました。株式や公社債などの証券取引を監督・統括するSECの先物ヴァージョンの機関と考えればわかりやすいでしょうか？

市場参加者を保護しながら取引量を増加させ業界の発展に貢献する事を目的としています。そのため、不正取引の防止や摘発を行う権限を有しており、実際FX市場においても2014年に6行の投資銀行が為替操作の罪で罰則を受けています。

IMM先物ポジションの見方ですが、例えば米ドル/円であれば、ロング（買い）の枚数、ショート（売り）の何枚、差し引きしたロングまたはショートの枚数、そして前週比の増減枚数の４項目となります。

火曜日と金曜日の３日間の時差があるので、その間に相場が大きく動いたと思われる時は当てになりませんが、ヘッジファンドなどがどういうポジションを取っているのかの目安となります。今井先生のおっしゃる行動心理学、つまり相場の勝負相手である他の投資家がどういう行動を取ろうとしているかを推理する根拠となるわけです。

FX取引にあたり、FX入門者や初心者の方は毎週チェックする習慣を身につけましょう！そうはいってもFX会社のニュースに載っても書き留めておくか、書き留めないとすぐに忘れてしまいますよね？

ちなみに、「FX Order」というアプリをダウンロードすれば無料で随時IMM先物ポジションを見ることができます。さらに有料版ではリアルタイムの板状況（いくらにどれだけの注文が入っているか）を確認できます。無料版でも米ドル/円だけは詳しくはないですがオーダーやオプションの状況が見られます。

FX入門者や初心者の方もとりあえずダウンロードされてはいかがでしょうか？

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