指数平滑移動平均/EMA
英語ではexponential moving average(エクスポテンシャル・ムービング・アベレージ)です。exponential(エクスポテンシャル)は高校の数学で習った指数関数を指します。そこから転じて、指数関数を用い過去のデータよりも直近のデータの比重を大きくした移動平均線を指します。
転換点を早めに認識でき、騙しが少ないと言われており、トレンドフォロー系の中でも、中上級者やプロは単純移動平均よりもこちらの平均線を用いることが多いようです。そして、3つの平均線ですが、今井先生と並ぶFX界のカリスマの西原先生が信頼する田向先生と竹内先生共同著書「FXの稼ぎ技228」では通常の短期が5EMA、中期が13EMA、長期が25EMAではなく、短期が21EMA、中期が75EMA、長期が200EMAが使われています。通常の長期が短期と同じぐらいの設定となっており、同じチャートでも指し示す意味が全く異なってくることがお分かりいただけると思います。詳しくは著書を御覧ください。
単純移動平均でなく指数平滑移動平均を使うだけではまだプロの領域には程遠く、どれぐらいの期間の平均線を使うかがより重要なのです。
エントリーシグナルは短期、中期、長期の3本、最低でも2本が同じ方向を向いている時です。例えば下落トレントでローソク足が全てのローソク足の下にある場合は、短期移動平均線である21EMAまで戻した場合は、21EMAがレジスタンスラインとなるので、売り時となります。買いシグナルはその逆で、ローソク足が21EMAを下から上に抜いたゴールデンクロス時です。
上手はSBIFXの2021年10月〜12月の英ポンド/円の21EMA 75EMA 200EMAを引いたチャートです。9月28日に底をつけたあと10月1日にローソク足が21日と75日移動平均線を超えてゴールデンクロスを形成、買い時を知らせています。そして11月4日のBOEショックで大陰線をつけて21日移動平均線を下に貫き、翌営業日の7日には75日移動平均線を抜け、8日のデッド・キャット・バウンスのあとに9日には再び下落に転じました。
12日に上昇に転じましたが、21日移動平均線がレジスランスラインとなり抜けられず、数日ももみあい、26日のサンクスギビング休暇中の金曜日にオミクロン変異株のニュースでの仕掛けで75日移動平均線を、安値では200日移動平均線も、下抜けました。
田向先生と竹内先生の設定どおりに指数平滑移動平均を用いて、セオリー通りに行動をすればどうあったでしょうか?
10月1日に151円で買って11月4日に下落に転じた時点で155円で売れば400pips、そこでドテンして2日後に買い戻せば200pips、11月26日に売って今もホールドしていれば350pipsの利益が出ていることとなります。およそ1000pipsです!
FX入門者やFX初心者の方も、最初から単純移動平均ではなく、騙しが少なく反応が早いこちらの指数平滑移動平均を、先生たちの指示通りの設定で使うように習慣づけましょう!
当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。