投資信託
英語ではinvestment trust(インベストメント・トラスト)で、日本語では略して投信とも呼ばれます。投資家自身が資産運用するのではなく、運用をプロの資産運用の専門家であるファンド・マネジャーに委託し、運用成果を投資家に配分する投資商品です。
その歴史は古く、Foreign & Colonial Investment Trust社により1868年、明治元年に誕生しました。欧米では長い歴史がある商品であることが分かるでしょう。
投資信託会社は販売会社を通じて投資家から資金を募り、集められた多額の資金が運用資金となるので、スケールメリットがあります。投資先は株式、債券、金融派生商品から不動産(REIT)など多岐に渡りますが、そのポートフォリオは商品により様々です。世界最大の投資信託会社はニューヨークに本拠を構えるブラックロックですが、日本でも徐々に名前が浸透しつつあるようです。モルガン・スタンレーなどの大手投資銀行のものはもちろん、ベイリーギフォードやバーンスタインなどかつては業界人しか知らなかった企業の投信を近年は多くの日本の証券会社が扱っているためです。一般投資家の間でも、日本株よりも米国株を中心とした海外株への興味が増えているということでしょう。
金融機関の言いなりにならずに、投資入門者や初心者の方でも、投資信託の購入の前に最低でもご自分が安全志向なのかリスク志向なのかぐらいは決めておく必要があります。
基本的にいつでも買い付け可能なオープンファンドと買い付け期間が定められているクローズファンドに大別されます。
ハイリスクな株式や不動産などにも投資をし、運用による利益・損失は投資家に帰せられるので、MMFなどに比べるとハイリスク・ハイリターンな商品です。高めの運用手数料もかかりますが、自分で投資するよりもプロが代わりに運用してくれるという安心感があります。
少額からの投資も可能ですし、分散投資の一環として活用するべき代表的な金融商品の一つです。
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