プロキシー
代理・代替という意味の英語のproxy(プロキシー)に由来します。FXでは、流動性が少なくポジションを持ちたい通貨が手に入らないときに代わりに他の類似した通貨のポジションを持つことを指します。これも和製英語だと思われます。
近年ではトルコが犠牲祭で2018年8月21日から24日まで市場が休場となりトルコリラの流動性がなくなるため、代わりに他のエマージング通貨が売られるのではと噂となりました。実際トランプ大統領のツイートもあり南アフリカランドが売られる場面もありました。
また、豪ドルが同年8月にインドネシアルピアと同じ率の3%も米ドルに対して下げたのも、豪州の銀行が住宅ローン金利を引き上げたことや、中国経済との結びつきが強く米中貿易摩擦の影響を受けただけではなく、貿易などで結びつきが強い流通量の少ないこれらアジアのエマージング通貨のプロキシーとなったためとも言われています。
このようにエマージング市場の混乱が続くと一見何も関係のない豪ドルが今以上に下げる可能性があるわけですが、これは一例にすぎません。
2021年10月には中国市場が1日から7日まで国慶節という長期休暇に入った際に、日本株が売られる事態となりました。これは中国恒大集団のデフォルトリスクでの中国株式市場が休みのために代わりに日本株が売られたと話題となりました。
FX入門者や初心者の方も、プロキシーという用語は是非とも覚えておいてください。
当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。
記事のSNSでの拡散へのご協力、よろしくお願い致します!