IFDOCO注文
その名の通り、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、この方法が一番確実に稼げる方法だと言われています。もちろんそれには条件があり、OCO注文の解説で最後に触れましたように、利益を大きく損失を小さくできるようなエントリーポイントを見つけられることが必須条件となってきます。
まずファンダメンタルズや行動心理学で相場の流れがブル相場なのかベア相場なのかを読みます。次に、チャートとにらめっこをして、テクニカルから相場の節目を見つけ、利益を上げるためのエグジットポイントが損切り注文を入れるエグジットポイントよりも大きい場合にのみエントリーをするのです。
例えば2018年9月4日時のドル円相場は1米ドル=111円50銭です。9月6日に米中貿易摩擦の米国による2000億ドルの追加制裁発表を控え、日銀のステルス・テーパリングの噂などから米ドル円相場は下落基調だと予想したとしましょう。(もちろん、9月6日の発表と7日の米国雇用統計の発表後の来週にエントリーするべきですが、あくまでも仮定の話です)。
相場は7月31日には112円をつけていましたが下げ続け、8月21日に110円を割り込みましたが、その後は上げに転じています。こうした動きや過去のチャート形状、つまりテクニカルから現在の短期の相場を110円から112円のレンジ相場と判断できたとしましょう。
そこで、まず区切りのいい112円の少し手前の111円90銭で売りでエントリーするというID-Done注文を出しました。次に、前回の安値でサポートラインが引けて区切りのいい110円には機関投資家の買いが並んでいると考え、110円20銭で買い戻す指値注文と大きなレンジ相場の上限となっている113円がレジスタンスラインとなっているので、その少し上の113円10銭に損切りの逆指値注文を同時にオーダー、つまり、OCO注文を入れました。
もし、110円90銭でエントリーできなければ休むも相場と割り切ればいいわけで、ノーポジとなるのでポジポジ病による無理なポイントでのエントリーは避けられます。これがIFD注文の長所です。
次に、エントリーできた場合は、予想通りに下落すれば110円20銭で手仕舞い注文が確定し113円10銭のストップ・ロス・オーダーは取り消され、170pipsの利益を出せることになります。
反対に上昇しても、113円10銭の損切り注文が確定、110円20銭の買い指値注文は消失しますが、損失は120pipsに抑えることができるわけです。利益は大きく、損失は小さく、まさに今井先生の教え通りとなるのがOCO注文の長所です。
FX入門者や初心者の方には出切り限り早くこの注文方法を身につけて頂きたいですね。
このIFD注文とOCO注文の長所の両方が生かせることになるので、IFDOCO注文はFX中級者になるために必須の注文方法といえるでしょう。
そして、IFDOCO注文をシステムトレードに活用したのが外為オンラインの「iサイクル注文」として知られる自動売買ツールです。
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