FX初心者向け入門・始め方と口座比較

トレンド相場

英語ではTrending Market(トレンディングマーケット)といい、そこから派生した和製英語です。Trendは方向、傾向という意味ですから、そこから転じて、上か下か、どちらか一定方向に動いている相場を指します。

 

上昇トレンドにある相場をブルマーケット、下落トレンドにある相場をベアマーケッと言います。

 

ブル(bull)は英語で雄牛の意味で、ブルマーケットは雄牛が角を下から上に振り上げる仕草(闘牛を思い起こしてみてください)から取られました。ベア(bear)は学校で習ったように英語で熊を表しますが、ベアマーケットは熊が腕を上から下に振り下ろす仕草から名付けられました。

 

FXにおいては、トレンド相場はある一定の規則性を持って、定期的に出現すると言われています。テクニカル分析のプロは、様々なパターンやトレンドラインから、トレンド相場を見つけようと必死になっています。レンジ相場からのブレイクを待ち受けているのです。

 

レンジ相場では休むも相場を決め込んでトレンド相場の時にだけ勝負をするのが、FXで勝利する秘訣なのかもしれません。2021年はレンジ相場が続いていましたが、11月になって急にトレンド相場が起きています。利上げを予想されていたイングランド銀行が金利をそのままにした11月4日にはポンド/円は156円から153円に急落し、「BOEショック」と呼ばれました。そしてサンクスギビングで米国市場が休場となり市場参加者が減っていたタイミングで南アフリカで強力な変異株が発見されたとのニュースが流れると市場はパニックとなり株価は急落し、ポンド/円は153円半ばから150円半ばにまで下がりました。

 

英国中央銀行の政策金利発表の前にはなぜかポンドが下落するという不思議な現象が実は起きていました。よくあるのですが、情報がもれていた可能性があります。こうした際にこれは利上げは見送りだと相場感が働いてショートで参入すればよいわけです。また、変異株ショックは高値圏で留まっていた株価を売るチャンスをファンドが伺っていたから起こったともいえるので、底を見極めた上で、今度は対円でロングで入ればトレンドに乗れるでしょう。

 

トレンド相場は、一定方向に、しかも大きく動くので、レンジ相場よりも簡単に大きく利益を上げられる相場と言われています。しかし、FX入門者や初心者にとっては、反対に大きな損失を出す相場ともいえるので、必ずストップロスオーダーを入れるように心がけましょう。

 

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