TOPIX
日経平均と並ぶ日本を代表する株価指数です。日経平均が採用された225銘柄の平均値であるのに対して、TOPIXは全銘柄が対象となっています。
東京証券取引所第一部対象銘柄を対象とし、その時価総額の合計を終値ベースとして評価しています。1968年1月4日の終値を100とし、指数化したもので、日本の株価の過去の値との対比状況を忠実に表しているといえるでしょう。もちろん新規上場、上場廃止などは指数に反映されています。
日経平均株価をTOPIXで割った値は「NT倍率」と呼ばれており、2000年以降9.5から12.5で推移しているといわれていました。しかし、2018年は高値圏で推移しており、お盆以降の2018年9月現在のNT倍率は13を超えてきています。これは日経平均が現在、過去と比較するとTOPIXと比べて高く評価されすぎているということを表しています。2021年11月現在も、14.5と歴史的には高い数値となっています。
2018年10月1日に日経平均株価がバブル後の高値を抜いたと話題になりましたが、値下げ銘柄の方が多く実感がわかない方が多かったと思われます。TOPIXは1989年の高値2884を抜いておらず、日経平均と比べると5%以上も低いレベルに留まっています。2021年11月現在は2000をわずかに上回った程度であり、最高値を3割程度下回っています。
バブル時代の最高値よりも3割も低いのが実態であり、景気がよいと思えないのは当然でしょう。日経平均は、日本の株価の実態を反映していないということです。マスコミもいい加減、日経平均ではなくTOPIXの値についてPERが過去と比べてどうかなどを報道してほしいものです。日経平均はミスリーディングとなりますので。
アメリカでS&P500がダウ平均よりも株式市場の実態を示しているのと同様、日経平均よりもTOPIXが日本市場の状況を正しく表しているといえるのではないでしょうか。
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