FX初心者向け入門・始め方と口座比較

相場観

英語ではForecst for market tendency(フォアキャスト・フォー・マーケット・テンデンシー)です。

 

相場カンの“カン”には観るという意味の“観”、勘が鋭いの“勘”、感覚の“感”という3つの漢字が当てられます。それぞれ意味が違ってきますので、相手がどのカンについて話しているのかを、まず確かめるようにしましょう!

 

相場観とは、そのままズバリ「今後の相場をどのように観るか」、という証券業界用語です。現在の相場の置かれた状況を客観的に分析し、今後どのように動くかを予想するということです。金利や為替のプロのディーラーであった今井先生はこの言葉がやはり馴染み深いのでしょうか、本文でも3つのうち、この相場観を使われています。いわゆるファンダメンタルズ分析に近いのです。

 

「今の相場をどう思う?」と尋ねられた時に、2021年12月現在ですと、「FEDがタカ派姿勢に転じて2022年は3月にもテーパリング終了、3回利上げが織り込まれているので中長期では円安米ドル円高となるだろう。原油も2022年末には125ドルという予測もあり、カナダドル高だろう。しかし、オミクロン変異株の影響で短期では経済が下振れし、利上げによる金余りも終わるという予測から株が2018年のように下落するのでリスクオフ、円高となるだろう」、というようにご自分の市場の動きに関する考えが論理的に述べられるかどうかということです。為替だけでなく、それに影響を与える金利、商品や株式に関する見通しも必要ということです。

 

ただし、(カン=勘)とも表記されているので、相場勘という本能ともいうべき直感も重要だと思われているようです。相場を予測するのはアナリストエコノミストの仕事であり、為替(FX)ディーラーはそれに対して人間がどう動くかを予測するのが仕事だという文章も後述されています。いわゆる相場観という論理よりも、センチメントで市場は動く、生きているからということです。

 

つまり、相場観だけあっても、相場を見通すことはできない。だから、FX入門者や初心者の方は年末年始の経済評論家の予測というのは、話半分に聞く程度がいいということになるのではないでしょうか?

 

相場観だけでは勝てないので、相場勘がない凡人は、相場感も身につけられるように経験を積んでいく必要があるようですね。

 

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