ミレニアル世代
英語では千年を意味するmillenial(ミレニアル)、1980年代から2000年初頭に生まれた世代を指します。その嗜好がそれまでの世代と全く異なるため、マーケッター泣かせの世代と言われています。
ほとんどのモノには興味を示さないのが特徴で、イギリスやアメリカでは、ダイヤモンドからナプキンや石鹸まで、「またミレニアル世代が〇〇を殺した」という記事がよく見られます。持ち物を最小限にして狭い家で暮らす「ミニマリスト」も彼等の間で生まれました。
彼等の特徴は我慢と節約!家も車も持たず、ブランド品にも興味がなく、結婚も遅くてもよく、テレビは見ない、ジョギングやゴルフもせず、レストランにもあまり行かない!
ソーシャルメディアのおかげで、世界的に類似性があるのがそれ以前の世代との違いだと言われています。
Facebookが買収した「LINE」のようなインスタントメッセンジャー「WhatsApp」でAppleのiphoneで友人と連絡を取り、映画館も行かず、ケーブルテレビにも入らずにテレビではなくAppleのMacやiPadを使ってNetflixで済ませ、デパートに行かずにAmazonで買い物、何か知りたければGoogleで検索。彼等の生活にFAANGは欠かせません。しかし、その中でもティーンズはWhatsApからインスタ、さらには「Snapchat」へと流れており、ザッカバーグ氏の悩みも尽きないようです。
投資にも興味がありますが、自分達が素晴らしいと思うFAANG株や社会的に有意義な会社に投資したい、地球温暖化などの社会問題に関心が高いなど、以前の世代より若いですが精神的に一つ上をいっている世代だと思えますね。投資という観点では欧米と日本では異なっていたのですが、日本のミレニアル世代も新型コロナウイルスの流行の中の巣篭もり生活で投資に興味を持ったようで、仮想通貨やFX、株への投資を始めているようです。
米国と日本のミレニアル世代の違いはやはりその信念と行動力にあると思います。例えば、2011年に「1%の富裕層が富を独占している」と格差の根絶を訴えてウォール街にデモ行進をしました。彼等の動きに同調するように「ロビンフッド」という手数料が無料の投資アプリも現れ、大人気となりました。米国では大きな問題である学生ローンの返済のために投資を始めるミレニアル世代が急増しています。将来の自分たちの運命を左右する選挙に行かない日本のミレニアル世代とは真逆ですよね?
残念ながら近年は「ウォールストリートベッツ」という掲示板などで情報交換をして「上がるから買う、買うから上がる」というだけの「ミーム株」と呼ばれるジャンク株やビットコインなどの仮想通貨が投資対象となっているようです。彼等はミレニアル世代だけでないようですが、これは投資ではなく投機なので、全くおすすめできません。早く目を覚まして、自分たちが日常で使用している世の中に役立つ会社や、ESGへの投資に戻って欲しいですね。
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