FX初心者向け入門・始め方と口座比較

GPIF/年金積立金管理運用独立行政法人

英語のGovernment Personal Invest Fund(ガバーメント・パーソナル・インベスト・ファンド)の頭字語です。日本語では年金積立金管理運用独立行政法人が正式名称です。年金資金運用基金の業務を引き継ぐ形で2006年に設立され、厚生労働省が管轄しています。世界で最大の公的年金機関であり、また日本では最大の機関投資家です

 

厚生年金と国民年金からなる公的年金保険料のうち、年金などの支払いに充てられなかった年金積立金を運用しています

 

当初は国内債券が半分以上を占めるローリスク・ローリターンの運用方針でした。しかし、アベノミクスの頃からは将来の年金枯渇に備えた分散投資を方針に掲げ、ハイリスク・ハイリターンの国内株式や海外株式の運用比重を増やしています

 

現在では国内債券の比重は3分の1ほどに低下し、国内と海外の株式が約半分を占めています。

 

その資産規模は厚生労働省の資料では2016年には約145兆円となっています。そのうち海外株式と海外債券が4割を占めるので、約60兆円となります。為替(FX)市場に与える影響は絶大ですので、その動向には常に注意を払う必要があるでしょう。

 

日本経済新聞の記事によると、GPIFは2018年の10月〜12月に14兆円規模の四半期ベースで過去最大の損失を出したとのことです。これを織り込んでも57兆円の収益があるそうなので今の所問題ないですが、株価が高い水準での日経平均やTOPIXの買い支えという過度なPKOは私達の年金資金の減少につながるので、控えて欲しいところですね。

 

2019年度はFEDの利下げ転換の追い風が吹き7~9月期には1兆8千億円を超える収益を上げるなど好調でしたが、米国景気と米国株頼みの今後が心配です。そんなところに、新型コロナウイルスの流行が起きてしまいました。しかし、2020年3月を底に株価は反転したため、積極的な運用が功を奏し、公式サイトによると、2020年度は25%の高い収益率を上げました。2021年4~6月期には+0.98%と前年とほとんど変わらない結果となっています。

 

そうはいっても、やはりリーマンショックの時も買いだったように、今回も買いで正解だったようです。将来の年金不足が懸念される中、このGPIFが私達の将来に重要な役割を担っているといってもよいでしょう。

 

用語集へ戻る

 

当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。

 

記事のSNSでの拡散へのご協力、よろしくお願い致します!

Weblivre.inc
株式会社ウェブリーブル