FX初心者向け入門・始め方と口座比較

ケーブル 英ポンド/米ドル

GBP/USD、すなわちGreat Britain pound(グラートブリテン・パウンド)/U.S, Dolla(ユーエス・ダラー)を表す通貨ペア、英ポンド/米ドルを表す英語Cable(ケーブル)がそのまま日本語となりました。

 

英国ではSteling(スターリング)とも呼ばれるポンドそのものを指すこともあります

 

1866年に大西洋の地下に敷かれた電線ケーブルを通じてロンドン市場とニューヨーク市場の間で初めて為替レートが決められた際にそのレートが伝えられたため、その時以来英ポンド/米ドルはケーブルと呼ばれるようになったそうです。

 

1868年の明治維新よりも前の江戸時代から存在している用語だと考えると驚きですよね!

 

外資系証券会社に努めていた元プロのFXディーラの方が使われているのも見たことがあります。また、海外のFXニュースを読んでいると出て来ることがよくあるので、FX入門者や初心者の方も覚えておいて損はないです。

 

ケーブル、英ポンド/米ドルの特徴としてはボラティリティが大きいことがあります。また、英国社会が階級社会であり、情報がもれるのか、重要指標が発表になる前に大きく動くことがあります。こうした際には、その流れに乗るのがよいでしょう。

 

1992年にはジョージ・ソロス率いるファンドが高値で固定されていたポンドに売りを浴びせ、イングランド銀行を打ち負かしました。この際には当然中央銀行の対応を信じてケーブルをロングした投資家が大きな損失を出したことでしょう。2016年のブレグジットの際にも、否決されるという意見が英国のインテリ層の間では圧倒的であり、筆者もイギリス人の友人のアドバイスのもとにロングしていましたが、可決されてケーブルが暴落したのはFX入門者や初心者の方もご存知の方多いでしょう。

 

2021年にも、11月4日のBOEの金融政策決定会合での利上げが噂されると、10月1日に1.34だったからケーブルは半ばには1.38へと2週間で400pipsも急騰しました。しかし、BOEは利上げ予想に反して金利を据え置き、11月4日にはケーブルは1.37から1.34後半へと1日で200pips以上も急落しました。

 

このように、先進国通貨であるにも関わらずケーブルに限らずポンド/円などクロスポンド取引はボラティリティが大きく、さらに論理とは逆の動きをすることが多いのが特徴です。FX入門者や初心者の方は手を出さないのが賢明だと思われます。

 

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