FX初心者向け入門・始め方と口座比較

ゴルディロックス相場/適温相場

英語ではGoldilocks economy(ゴルディロックス・エコノミー)という言い方が多いようです。たまに見受けられるGoldilocks market(ゴルディロックス・マーケット)という言葉をそのまま日本語にしたゴルディロックス相場と呼ばれていますが、適温相場ともいうようです

 

「3匹のくま」という童話に出てくるゴルディロックスという金髪の少女が3匹の熊に出会います(ちなみに元々の話では主人公は老婆だったのが、子供に好かれる少女に変化していき、ゴルディロックスという名前をあてがわれたのは1918年ということです)。3匹はそれぞれのポリッジというイギリスやアメリカの朝食に出てくるおかゆのようなシリアル、椅子、ベッドを持っていました。

 

その3種類のポリッジのうち、少女が熱すぎず、冷たすぎない、ちょうどいい熱さのポリッジを選んだということから生まれたのがゴルディロックスの法則(英語ではGoldilocks principle、ゴルディロックス・プリンシパル)です。

 

複雑すぎてもダメで簡単すぎてもイケない、ちょうどいいのが一番という意味で、パレートの法則同様に、心理学、天文学、経済学などで多くの分野で事例が挙げられています

 

Goldilocks economy(ゴルディロックス・エコノミー)はこの童話から、熱すぎず、冷たすぎもしない、低インフレで適度な経済成長を伴った市場に優しい経済状況を指しています

 

そこから転じて、適温相場は損失を与えるような大きは変動はなく、バブルのように過熱することもなく、投資家に小さいが着実な収益を与える適度な成長を伴った市場のことを意味するようです。

 

適温経済においては、市場はリスクオンとなり、資金は安全資産からリスク資産へ、先進国からエマージングマーケットへと流れていきます。リーマンショック後の2009年から2017年まで続いた適温相場は、2018年12月の米国株の暴落で遂に終わりを告げたのかという声が上がり始めました

 

しかし、年末のパウエルFRB議長の突然のハト派発言により1月から2月にかけて米国株式市場は上昇を続け、後進国から先進国のレパトリも止まり、適温相場が再来かと囁かれ始めました。2019年の米国株式市場は最高値を更新して2020年を迎えています。新型コロナウイルス流行後の2021年もその動きが続いているようです、どうみてもバブルで高値圏なのですが。

 

2022年はどう動くかわかりませんがFRBのタカ派転向で利上げが進み長く続いたゴルディロックス相場は終わりを迎えそうですね、FX入門者や初心者の方は気をつけましょう!

 

用語集へ戻る

 

当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。

 

記事のSNSでの拡散へのご協力、よろしくお願い致します!

Weblivre.inc
株式会社ウェブリーブル