FX初心者向け入門・始め方と口座比較

ポートフォリオ

英語のportfolio(ポートフォリオ)がそのまま日本語になりました。分散投資の際の、現金、金、債券などのリスクの少ない安全資産と株、商品先物、FX、仮想通貨などリスクの高い危険資産の最適保有率のことです。

 

上記の取引市場がある商品だけでなく、不動産やアート、ワインなどもポートフォリオに組み込まれることがあるようです。

 

ポートフォリオは投資家自身によるものもあれば、ファンドマネジャーなどの金融のプロに任せるものもあります。また、子供の教育資金など様々な目的によりいくつものポートフォリオを組むことができますが、もちろん全て投資家のリスク許容度や目的、そして投資期間により異なってくることになります。

 

日本ではまだ株式市場に対して強気の意見が強いようですが、アメリカではシティやゴールドマンなどリーマンショックから10年続くブル相場に対して警戒を取るように呼びかけているようです。つまり現金などの安全資産の割合を増やすようなポートフォリオが2018年以降は推奨されているようです。

 

2018年12月にはJPモルガンがこの10年で初めて、2019年には株式よりも現金比率を高めるようにと投資家に推奨しました。

 

しかし、2018年末のFRBの利下げ路線への転換で、2019年は米国株は史上最高値を更新して2020年を迎えました。しかし、本来株と相反するはずの金価格も上昇しており、世界的な金余り状態で従来のアノマリーが通用しなくなっており危ない状況にあるのは確かでしょう。新型コロナウイルスの流行後の世界的金融緩和により歴史上例のない金余り状態が起きて、FRBが緊急利下げで金利を下げた2020年3月を底に、株式市場は2021年12月現在まで、上昇を続けています。米国株式では11月まで市場高値更新が続いていましたが、オミクロン変異株の出現やパウエル議長のタカ派転向で少し落ち着いてますが、高値圏にあることには変化はありません。ただし、新興株投資で知られるキャシー・ウッド氏率いるアークETFは2020年に+150%と飛ぶ鳥を落とす勢いでしたが、2021年は-20%となっています。新興株は2021年にはすでに下落に転じているわけです。

 

世界中がテーパリングを開始する中で未だに金融緩和を続け、オリンピック景気も終わる日本については株式市場は3万円の高値を抜けない状況が続いています。2022年はニュージーランドに続き、米国、英国、カナダなどでの利上げが予想されており、仮想通貨を始め、株式などのリスク資産は押し目をつけるといわれています。そこが買いになるのか、下落続けるのか、誰にもわかりません。歴史に例のない金融緩和により市場の過熱度を100を基準に測るバフェット指数は2021年7月には200を超えており、過去の指標も役に立たなくなっています

 

ところで、アメリカでは、引退間近な場合は現金や債券などの安全資産の比重を大きくし、入社仕立ての頃は株などのリスク資産のそれを大きくするのが通常のようですが、日本は投資家教育というものが存在しないので、あまりルールというものは無いように思えますね。

 

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