FX初心者向け入門・始め方と口座比較

金利/政策金利

いわゆる利子や利息のことです。英語ではinterest rate(イントレスト・レート)と言います。金銭の貸借により支払われるまたは支払う対価のことで、%で表されます。

 

通常は金利が低い国の通貨が売られ、高い国の通貨が買われます。しかし、金利が急激に上昇すると株価へマイナス要因となり、通貨安となってしまいます。2018年2月に米国の長期金利が3.25%となり株価が大きく調整したのは記憶に新しいでしょう。

 

この金利差による通貨高は、あくまでも、適度なペースで金利が上昇し、株価に悪影響を与えないということが条件となります。

 

この数多くの種類がある金利のうちで、中央銀行の政策会議で決定される中央銀行から銀行へ貸し出す際の基準となるものが政策金利と呼ばれるもので、日本では公定歩合と同義です。基本的には、景気が良ければ高く、悪ければ低く設定されます。

 

10年以上の期間の長い債権や負債の金利が長期金利で、特に10年債は住宅ローンや貸付の基準となるもので非常に重要です。

 

FXにおいても、各国の国債の長期金利、特にアメリカの10年債の利回りが日々のFX動向を占う上でよく登場します。ドイツとアメリカの10年債の利回りの差も、ユーロ/ドルの値動きでは重要です。

 

また、ドイツとイタリアやスペインなどの利回りが開くとリスクオフとなりユーロ安となるので、これも要注意です。近年はイタリアの財務問題が注目されているので、ドイツ債とイタリア債の利回りさが特に重要となっています。

 

2018年10月と12月の米国株の急落とトランプ大統領からの圧力からか、米国のFRBは2018年12月の利上げを最後に利下げに転じ、2019年にはFRBが7月、9月、10月と3回の利下げを実施、2.25%~2.50%だった政策金利は1.50%~1.75%となっています。

 

FRBに追随しRBAも2018年に1.5%だった金利を2019年に3度引き下げ0.75%に、ニュージーランド中央銀行のRBNZも1.75%から2度の利下げで1.00%にまで引き下げるなど、世界的に政策金利が低下してきています。

 

世界的な金融緩和政策により金余りが起きて、負の相関関係にあるはずの米ドルと金が両方共上昇するなどいびつな現象が見られています。そして、新型コロナウイルスの流行により2020年3月にFRBが緊急利下げを行い、株価が底入れ、歴史に例のない世界的な金融緩和状態となりました。

 

2021年12月、FRBがタカ派に転向、2022年には3回の利上げが織り込まれています。ニュージーランドに続き、イングランド銀行も利上げを実施しました。利上げの時代の到来です。

 

入門者や初心者の方は、各国の政策金利の動向に注意してください、また長期金利を混同しないように気をつけてください。

 

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