Buy the rumor, Sell the fact/噂で買って、事実で売れ
「噂で買え」の元の英語で表現である”buy the rumor”、「事実で売れ」のオリジナルの英語である“sell the fact”がそのまま日本語になったものです。なぜか、カタカナの「バイザルーモア」や「セルザファクト」ではなく、そのままアルファベットで使用されることが多いようです。
噂で買えは、例えば、アメリカの金利が次回のFOMCで上がる確率が高いという噂になった時点で先回りをして、米ドル/円を購入しなさいという意味です。
事実で売れは、指標が発表されたり、重要な会議が終了した直後には、すでにその事実は織り込まれて価格は上昇している。そこがピークなので、売りで入った方がいいという格言です。
2011年11月4日にはBOE(イングランド銀行)が予想に反して政策金利を据え置きました。金利引き上げを見込んでそれまで大きく上昇していたポンドはその後下落に転じ、BOEショックともいえるほどのインパクトを為替市場与え、クロス円どころか米ドル円まで売られ、円高に転じました。まさに”Sell the fact”の典型例といえるでしょう。
この2つを組み合わせて、「噂で買って、事実で売る」「buy the rumor, sell the fact」という使われ方もされます。FX入門者や初心者の方は、こちらを覚えたほうがよいかもしれません。
この言葉は元々は買いが主体である株式市場での相場格言です。従って、売りから入れるFXでは反対である「噂で売って、事実で買う」つまり「sell the rumor, buy the fact」も同じぐらいよく起こります。
また、実際の株式相場では「事実で買って、噂で売る」「buy the fact, sell the rumor」という格言と逆の動きをすることもあるので見極めが必要です。さらに売りから入れるFXでは「事実で売って、噂で買う」つまり「sell the fact, buy the rumor」も起こる、つまり、全てのパターンが起きることになってしまいます。
そういうわけで、FX入門者や初心者の方は、株式とは異なりFXにおいては、あくまでも、そういうこともあるということを頭に留めておく程度にしておくべきです。実際の判断はファンダメンタルズ、テクニカル、そして行動心理学を規範にしましょう!
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