FX初心者向け入門・始め方と口座比較

ベアマーケット/ベア市場

英語のbear(ベア)、熊のことです。ブルマーケットとは相反するのですが、株式やFXなどの相場の世界では弱気、下落の市場をベアマーケットと言います。日本語ではベア市場とも呼ばれます。

 

ベア市場では投資家の間に厭世観ともいうべき雰囲気が漂い、それがさらに相場を下落させるという悪循環に陥ります。熊が前足を上から下に振り下ろす仕草から名付けられました。

 

ベア市場には4つの段階があります

1. 高値で投資家がハイな気分となり、売り抜ける局面です。

2. 相場が急落しテクニカル指標も通用しなくなりパニックになる投資家も現れる状態です。

3. 短期狙いのヘッジファンドなどが資金を入れ、相場が一時的に上昇する局面です。

4. その後、ゆっくりと下落していきます。

 

第3段階で短期筋に吊られて買いを入れるまたはナンピンを入れたりすると、第4段階で大きな損失を被ることとなります。第3段階の一時的な戻しは、英語では「Dead Cat Bounce(デッド・キャット・バウンス)」と呼ばれています。死んだ猫であっても高い位置から落とすと弾むという意味で、元々ウォール街で使用されていた相場格言です。それが為替市場でも使用されているようです。

 

2021年11月28日金曜日のサンクスギビング休暇中の金曜日、いわゆるグッドフライデー、のアジア時間に南アフリカで新型コロナウイルスのワクチン効果が弱い変異株が発見されたと伝わると日経平均株価が大きく売られ、円全面高となりました。しかし、月曜日には米国株式市場が戻すと、ニューヨーク時間には円安に転じました。しかし、火曜日にモデルナCEOがオミクロン株には特別なワクチンが必要となると発言すると、再び円高に転じました。この月曜日の戻しは典型的なデッド・キャット・バウンスといえるでそう。

 

FX入門者や初心者の方は、第3段階で買いを入れた場合は、第2段階までの損失を多少は減らせるだけと割り切り、すぐにポジションクローズする、またはドテンすることが大切です。デッド・キャット・バウンスには気をつけましょう!

 

また、為替相場では売りはショートと呼ばれています。買いのロングよりも短い期間、つまり速く相場が動くことが多いからです。そのため、プロはロングよりもショートを好むそうです。株式市場では嫌われているベアマーケットですが、ゼロサムゲームのFX市場では実はベアマーケットの方が儲かるのだということを頭に入れておきましょう!

 

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