松田遼司のポッシュなマニラ観光情報 マニラ大聖堂/Manila Cathedral ☆☆☆☆
マニラ大聖堂/Manila Cathedralの観光概要
サンチャゴ要塞/Fort Santiagoで取得した地図を見れば分かりますが、マニラ大聖堂/Manila Cathedralは、イントラムロスの中心を南北に横切るGeneral Luna通りを要塞から3ブロック南下した左側、スペイン王カルロス4世(英語ではCharlesⅣ)の彫像が立つローマ広場の向かい側にそびえています。
マニラ大聖堂/Manila Cathedralの地球の歩き方の評価は☆☆と低く、訪れるのをやめようかと思いましが、友人に行く価値があると言われて訪問しました。☆☆☆☆という高評価としました。世界遺産のサン・アウグスティン教会/San Agustin Chrchとは異なり、マニラ大聖堂/Manila Cathedralは第2時世界大戦で消失し1958年に再建されたので低評価だと考えられます。
確かに歴史的価値はないのですが、日本の戦後に再建されたコンクリート造りの城とは異なり、マニラ大聖堂/Manila Cathedralは外見も非常に豪華で、撮影スポットも沢山あります。1571年に教会として建てられ、1581年に司教により大聖堂とされたそうです。フィリピンでは最も重要な教会と言われています。チャールズ4世の彫像立つ広場とその前に教会が建っている風景は、どうみてもフィリピンではなくヨーロッパです!特にカソリック国のイタリアやスペインを想起させます。欧州旅行気分が味わえます!
ファサード(正面入口)は消失した建物のレプリカで、19世紀に始まったネオ・ロマネスクスタイルの建築様式となっています。イタリアの石灰岩で彫られた聖人たちの彫刻も、見応えがあります。サン・アウグスティン教会/San Agustin Chrchから徒歩5分なのでついでに訪れるべきでしょう!鑑賞時間は30分もあれば十分でしょう。
マニラ大聖堂/Manila Cathedralの歩き方
ファサードの写真を撮り、彫刻や建築を堪能した後に入り口を入ると主祭壇に向かう中央通路が目の前に広がり、マニラ大聖堂/Manila Cathedralの壮大さが分かります。
教会ではなく大聖堂だからです!大聖堂は教会と異なり、パリやランス、シャルトル、ケルンなど主要都市にしか設置されていません。メキシコの多くの教会同様に、聖母マリアに捧げられています。
壁面に所狭しと並ぶステンドグラスがマニラ大聖堂/Manila Cathedral内部の一番の見ものだと思います。新しい作品ですが、美しいです。大司教によりローマにステンドグラスのデザインを学ぶために派遣されたフィリピンの唯一のステンドグラス・アーティストによる作品だそうで、素晴らしいのも当然でしょう!全部で134枚もあるそうです!1枚1枚のすべてのステンドグラスがキリスト教の歴史を物語っているそうです。
内部にも聖母マリアはもちろん、フランシスコ・ザビエルも含む聖人たちの彫刻があり、いくつかはイタリア人彫刻家によるものだそうです。その出来は素晴らしく、本当に訪れてよかったと思えました。
奥に進むと、中央の床は大理石で覆われています。司教座にはメキシコのオニキスが使用されているそうです。「本物の十字架の断片」というものも展示されており、真偽はともかく、芸術作品として見れば満足できるはずです。
4,500本からなる巨大なパイプオルガンとノートルダム大聖堂など欧州のゴシック寺院でおなじみのバラ窓も設置されています。
東京の丹下健三氏による関口教会も、東京カテドラル聖マリア大聖堂として知られるカテドラルです。東京では大聖堂は他に存在しないので訪れた際には感動していたのですが、マニラで地球の歩き方で☆☆という低評価のマニラ大聖堂には到底及ばないレベルなので☆になってしまいます!こうして考えると、必ず訪れるべき観光スポットといえるのではないでしょうか?
さらに2ブロック南下するとカーサ・マニラ/Casa Manilaにたどり着きますが、途中にあったのがマニラの戦いの記念碑です。カソリックの彫像だと思っていたら、亡くなられた10万人の方々の墓標でした。知らずに訪れてしまいましたが、ここにも立ち寄ってはいかがでしょうか?