ビガス・ルナ(Bigas Luna)松田遼司の映画評論スコア(8点)
ペネロペ・クルス、ハビエル・バルデムの出世作となった『ハモンハモン』などで知られるペドロ・アルモドバル監督に次ぐスペインを代表する映画監督。スペイン人の気質を反映した性欲と食欲をテーマとした作品が多い。
1946年スペイン・バルセロナ出身。インテリア/インダストリアル・デザイナーとして活躍、70年には「Gold Delta Award 」を受賞しています。
76年に映画監督デビュー。78年の作品『Bilbao』がカンヌ国際映画祭に出品され、注目されました。86年には画業に専念するため、一時引退しました。
90年にプロデューサーに説得され監督に復帰、『ルルの時代』で注目されます。92年に6人の男女の愛が複雑にからみあうペネロペ・クルスとハビエル・バルデムの初共演作『ハモンハモン』が大ヒットとなりヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞、一気に人気監督となりました。
93年には女を手玉にとりのしあがろうとする男の生き様と末路を描いたハビエル・バルデムと再び組んだ『ゴールデン・ボールズ』も大ヒットとなりました。94年には弟に奪われた母親のおっぱいのかわりの豊かなおっぱいを求める9歳の少年の成長を描いた心温まる名作『おっぱいとお月さま』を発表しました。99年にはペネロペ主演でゴヤの名作絵画をテーマとした愛憎劇『裸のマハ』、01年には男女の激しい愛と嫉妬を描いた『マルティナは海 』が日本でも上映されました。
『おっぱいとお月さま』を除けばエロティックな作品が多いです。しかも、その内容が激しすぎるので、日本人にはついていくのが難しいかもしれません。インテリア・デザイナー出身のためか映像美と音楽は素晴らしく、芸術好きの方にはおすすめできない。また、スペインの風景には旅情を駆り立てられるので、旅行好きの方は観てみても損はないでしょう!
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